原油市場日報 2026年6月13日

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週末版として、日本時間6月13日朝時点の直近終値と週間の方向感を確認します。中東情勢、ホルムズ海峡、在庫、金融市場の順で主因を切り分けます。思考時間: 29s

原油市場日報 2026年6月13日
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週末前の原油価格は急落しました。Brentは87ドル台、WTIは84ドル台まで下がり、米国とイランの和平合意への期待が市場を大きく動かしています。ただし、ホルムズ海峡の供給不安が消えたわけではありません。週末中の交渉結果次第では、週明けに原油価格が再び大きく動く可能性があります。

きょうの値動き

米国時間6月12日の原油市場では、Brent先物が1バレル87.33ドルで取引を終え、前日比3.05ドル安、下落率は3.37%でした。WTI先物も84.88ドルまで下がり、前日比2.83ドル安、下落率は3.23%です。Brentは3月上旬以来、WTIは4月17日以来の安値となりました。前週末比でも、両指標は約6%下落しています。

なぜ動いたのか

主因は地政学リスクの後退です。米国とイランが湾岸での戦闘を終わらせる覚書を早ければ週末にも締結するとの観測が広がり、ホルムズ海峡の再開期待が強まりました。ただし、イランのアラグチ外相は、覚書はまだ署名されておらず、内容が変わる可能性もあると述べています。

需給面では、当初想定より多くの原油がペルシャ湾から運び出されていることも下落材料です。米エネルギー長官は、米軍の支援により日量約700万バレルの原油が湾岸地域から輸送されていると説明しました。Reutersは、現在の供給減が当初懸念された日量1200万〜1500万バレルではなく、日量500万〜600万バレル程度にとどまる可能性があると報じています。

金融市場要因と市場心理の面では、ホルムズ海峡リスクを見込んで買われていた原油先物に利益確定売りが出ました。一方、EIA統計では米商業用原油在庫が前週比720万バレル減の4億2650万バレルとなっており、在庫面には余裕がありません。

この動きは一時反応か

今回の下落は、和平期待によるリスクプレミアムの剝落です。ただし、構造的な原油安に変わったと判断するのは早いです。ホルムズ海峡の通航はまだ不安定で、世界の石油在庫も減少しています。

和平合意が正式にまとまり、船舶通航が安定して増えれば、Brentはさらに下値を試す可能性があります。反対に交渉が崩れれば、原油価格は短期間で反発しやすくなります。

日本への影響

Brentが87ドル台まで下がったことは、日本のガソリン価格や物流コストにとって安心材料です。ただし、円安、タンカー運賃、保険料の高止まりが重なれば、国内価格がすぐに下がるとは限りません。日本では、原油価格だけでなく、ホルムズ海峡の正常化と輸送コストの動きも確認する必要があります。

週明けの注目点

週末の最大の焦点は、米国とイランの覚書が本当に署名されるかです。あわせて、ホルムズ海峡の船舶通航量、イラン産原油の輸出再開、米軍による輸送支援がどこまで続くかを確認したいところです。和平合意が具体化すれば原油価格は下がりやすくなりますが、署名が見送られれば、週明けに地政学リスクを買い直す動きが出る可能性があります。

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